漢方薬学科

カリキュラム

未病と同時に不老長生を理想とする漢方に精通した薬剤師を育成

1 年 次

漢方入門

医療現場での漢方に対する考え方や使用現状、さらに様々な疾病に対してどのような場合に漢方が有効かを知る、これから漢方薬学を学ぶ学科生の導入とします。

伝統医薬学

医療の原点として長い歴史を持つ民族固有の伝統医学、伝統薬物について、鍼灸やギリシャ医学、アーユルベーダなど様々な医療体系が持つ疾病予防や自己治療などの知識や食品等への応用について学びます。

 

2 年 次

本草学

西洋医学的な概念にとらわれない正しい漢方薬物認識の方法を身につけるため、薬物に関する記載の歴史的な変遵、漢方薬物本来の薬としての性質やその背景となる知識を、古典文献から学びます。

薬用植物学特論

医薬品開発の最も重要な資源である薬用植物。その薬品に利用されている植物成分や実用化のプロセスについて、また薬用天然資源の保護や生産性、流通、国際貿易、自然保護など広い知識を学びます。

生薬学特論

現在漢方で使用されているほぼ全ての生薬の基礎事項をマスターするため、日本薬局方収載の生薬をはじめ、局方外も含めた約250種類の生薬について、起源や特性、成分情報、薬理作用の特色と臨床応用例などを学びます。

3 年 次

民間薬概論

理論的裏付けが少なく応用の幅は狭いものの、一つの病気に対して、一つの薬が明確な効果を示し、安全性も高いと言える民間薬。その何が正しく、何が正しくないのかを判断する民間薬の基礎知識を学びます。

漢方理論 l

漢方薬の特徴である、独特の診断法、独自の生理・病理感に基づくアプローチ、複数の生薬の組み合わせを尊重する漢方製剤という3側面についてその理論を学びます。

漢方生薬化学

漢方生薬に含まれる化学成分について、分離精製法から化学反応性、薬理作用などを学び、化学的手段による成分探索法や定量法はど品質評価の手法を学び、複合処方における成分試験法の実験計画を作成できる知識を身につけます。

4 年 次

漢方薬効解析学

複数の生薬を組み合わせるため、その複合作用の解明が難しい漢方。そこで、繁用される漢方生薬を例に、臨床データ等を学び、エビデンス・ベイスド・メディシンとして通用する言葉で説明できる能力を身につけます。

漢方理論 ll

漢方理論 l に引き続き、漢方独特の理論について学び、さらに感染症の治療理論として「傷寒論」を知り、風邪症候群の症状の解析とそれに用いられる多くの漢方処方を学びます。

漢方薬理学

漢方独特の診断や薬の選択等を現代医薬での実験による薬理作用、薬効評価、安全性評価を進めるため、漢方の薬理理論を現代薬学の手段・手法で解釈し、科学性を持って理解することを学びます。

5 年 次

漢方製剤各論 l

大きく二種類に分類される漢方製剤のうち、保険適用の医療漢方製剤についてその特徴と分配生薬、薬効、臨床的適応、服用法、服薬指導方法など詳しく学びます。

漢方製剤各論 ll

漢方製剤のうち、主に漢方調剤薬局で調剤され、保険の適応外となる漢方湯液の医療用漢方製剤との相違点を明らかにし、配合生薬や薬効服用法など詳しく学びます。

漢方治療学総論

医療現場で行われている漢方製剤の効果・効能、副作用や相互作用などについて詳しく学び、実際の漢方医療についての知識を身につけます。

 

6 年 次

漢方処方学

患者にあった漢方製剤を処方し、調剤するのに必要な知識について、また配合生薬の選別法、補完・管理などの基礎知識や問題点について学びます。

臨床漢方治療学 l

漢方医学の処方と診断についての学び、西洋医学的診断方法との比較によりその考え方の相違を理解します。また、現在使用されている漢方製剤が"個の医療"に対応するものである知識を身につけます。

臨床漢方治療学 ll

婦人性疾患やアレルギー疾患、慢性的な胃腸疾患、虚弱体質や自律神経失調症などの症例に用いられる漢方処方について、臨床例に基づいて学びます。

漢方品質評価論

漢方薬を安心して使用するために重要となる、品質保証。そのために薬剤師の立場から漢方製剤の安全性と有効性を患者に伝える詳報について学び、同時に漢方薬製剤メーカーの安全性などに関する品質評価への取組についても学びます。