漢方薬学科

漢方薬学科

現在、漢方薬は疾病の予防と健康促進、術後の治療、痛み緩和、西洋薬の副作用緩和などに対して高い治療効果をあげており、医師の約80%が何らかの形で漢方を利用していることからも、その効果の高さは広く認められています。こうした現状を踏まえ、現代医学の中に漢方を組み込むための手法を分析・研究し、活用する-それこそが本学科の目的です。

 

医療の重要性についての認識が高まる中、漢方薬学の特徴である身体のバランス、食生活、体質や症状を重視するという考え方は、まさにこれからの医療に求められる考え方といえます。
医療現場における漢方薬の利用の多さから、漢方治療を行う病院やその処方箋を受ける調剤薬局など、実務現場で役立つ漢方についての知識を持つ薬剤師が必要とされています。
学科長紹介

金 成俊

Kim SungJoon

漢方薬学科/漢方治療学研究室・実務実習センター(教授)

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漢方に精通した薬剤師を育てる

 6年制薬学部のカリキュラムで大きく変わった内容の一つは、漢方薬の教育が組み込まれたことです。その結果、薬剤師国家試験においても必ず漢方薬関連の問題が出題されるようになりました。新しいカリキュラムには、「現代医療の中の生薬・漢方薬」として、「現代医療で使用される生薬・漢方薬について理解するために、漢方医学の考え方、代表的な漢方処方の適用、薬効評価法についての基本的知識と技能を修得する。」の一般目標が記載されています。
 なぜ薬剤師になるための教育に漢方薬が必要なのでしょうか。それは西洋医学中心に発展してきた現代医療において、漢方薬の有用性が再認識されてきたからです。これは当然の結果と言えます。なぜならば漢方薬は2千年以上前から治療薬として人間の健康を守ってきた薬だからです。では現代医療の中で漢方薬はどのような位置づけになっているのでしょうか。まず、医療用漢方製剤として148種類の処方が認められています。これは医師が処方せんを出して、薬剤師が調剤をすることになります。私たちの健康を守る漢方薬はこれだけでしょうか。実は薬剤師が扱える漢方薬はまだあるのです。OTC薬(一般薬:薬局で薬剤師などの説明により購入できる薬)として、漢方薬は291処方が認められています。さらに薬局製剤(患者との相談により薬剤師のみが薬局で作製できる薬)として、漢方薬は212処方あります。このように、薬剤師は医師以上に漢方薬を取り扱う機会が多くあるのです。最近、自分の健康は自分で守る、いわゆるセルフメディケーションや未病の考えが国民の間で広まっています。国民の健康をサポートするための最も身近な医療従事者が薬剤師であり、国民の健康をサポートする薬として漢方薬が注目されています。
 以上の説明から、薬剤師にとって漢方薬の知識はとても重要であることが理解できたと思います。このような理由から、74薬学大学の中でも稀な漢方薬学科を本学創立時に立ち上げたのです。すでに漢方薬の知識を備えた漢方薬学科の卒業生が医療の現場で活躍しています。あなたも本学の漢方薬学科で漢方の知識を備えた薬剤師になるために、共に学びませんか。